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 中二の時から俺の側にはいつも澄田がいた。そして今まで色んな事があって色んな事が変化した。
 そうだけど彼女と一緒にいたり、一緒に帰ったり、楽しい会話をしたりしても、俺は心の底から幸せだと感じたことはなかったように思う。それは自分でそう思えないだけなのか思いたくないだけなのかは分からないが、明里からの便りが来なくなってからも、それもまた変わることはなかった。
 俺と澄田は今現在付き合っている。それは間違いないし、自分で選択したことだ。この現状に変化を起こせるかもしれないという期待を持って彼女と付き合い始めたわけだが、これから澄田との東京での生活の中でこの現状が、そして彼女との心の距離がどのように変化をしていくのかは自分でも全く分からないのだ。
 これでよかったのだろうか……
 今の俺の心にはいつも霧がかかっている。だから思う、俺はこの気持ちで何度同じ季節を過ごせばいいのだろう?
 そんな内心のまま俺は初恋の女の子と出逢い、そして彼女との思い出が詰まった東京へ向かった。